「心から笑えるって大事だよねぇ」
「あぁいう生き方いいなぁって思った」
「だってね、あの人たちママ友サークルなんだってよ。それが30何年も繋がってるんだよ」
「すっごいよね」
「関西っていいね。東北にはないものだよね。カルチャーショック受けた」
「幸せに生きるってアレだよねぇ」
宴会から一夜明け、一代さんは興奮さめやらぬ様子で語る。
10月30日「二名(にみょう)おはなし会」御一行様がつなかんにやってきた。
関西のおばちゃん20数名、というパワーあふれるこの御一行が唐桑にやってくるのは2度目。
この度は「つなかん元気づけ隊」と称して、いろんな宴会芸を披露する、という。そこで地元のわかものたちや漁師たちも招集された。
何が一体はじまるんだろう。ドキドキと不安が混じる。
オープニング。「フレー!フレー!つなかん!」
幼児向けの出し物もお手の物。会場がほっこりする。
しんばも注目。
再び大人向け。芸者登場!
大笑い。いやぁすごいねぇ。
…が、しかしここまではほんの序章に過ぎなかった。
破壊力高い その1。
破壊力高い その2。
唐桑チームから「ペンターン女子」の反撃。
反撃の反撃。倍返し。ペンターン女子完敗。
我らが代表 一代もこのとおりたじたじ。圧倒されてる。
最後は、ブルゾン with からくわ丸。いつの間にそっちのスタッフに!?
輪になってエンディングソングがかかる。
「なみだくん さよなら」
「さよなら なみだくん」
「またあうひまで」
「このよはかなしいことだらけ」
「きみなしではとても いきていけそうもない」
「だけどぼくはこいをした すばらしいこいなんだ」
「だからしばらくはきみと あわずにくらせるだろう」
—
そもそもママ友サークルだったこの会。
(もちろん20名全員が出し物をする訳ではない。ほとんどが見てる側のメンバー。)
帰り際、あるメンバーのおばさまは笑いすぎて疲れきった様子で話してくれる。
「おもしろいよね〜毎年1回はこれ見れるんよね。わたしはこれが見たくて、おはなし会におるんよ。
普段のうっぷんとかどうでもよくなるでしょ。笑ってたら。
そんなうっぷん、たいしたことないなぁって思えるでしょう?」
「つなかんを元気づける」というのは押し付けがましい善意ではなく、
「笑いっていいよね!わろてんか〜」という純朴なメッセージだった。
—
つなかんを再開して4ヶ月、最近はどう?思い描いてたとおりの4ヶ月だった?
「悲しみをいい意味で忘れられる瞬間が多いから、ね。そうやって忙しく1日1日過ぎていくのは、やっぱり気がラクだった」
そうだよねー。
うーん…とやや考える一代さん。
「あ、あとね、あぁこの人のところに行ってみたいなぁっていう気持ちが芽生えたの」
ほう。
「ホンネを言えばずっと家にいたい。今もね。
だから、今まではお客さんから『ぜひウチの地域にも遊びにきてください』ってお誘いいただいたりとかもあったけど、全然メモしてなくて。(苦笑)
でも、◯◯とか◯◯とか、ほら、昨日の関西のみんなのところとかね、行ってみたいなぁ!」
という訳で緊急企画…!
「つなかんツアー〜一代を◯◯に連れてって〜」募集します。
「ね!呼んでいただけるところがあれば、つなかんチームで遠征しようよ。
唐桑の地元の人たちもさ、ほらみんなも、来れる人はみんなで行きましょう!チーム唐桑で。ね!」
いろんな先進的な宿を見て、学ぶのも大事ですよね。かずえさんも言ってたとおり。
「そのー…しっかり細かく行程組まなくてもさ、気の向くまま、風の向くまま、ね。
もしかしたら、一代はそのまちの風を感じるだけかもしれません〜っていう。それでもOKな旅ね」
…と、いうわけで、お声がけ待ってます。
—
つなかんの再開にあたり、一代さんはひとつ念願を叶えている。
それは1階のウッドデッキ。
「前々から作りたかったんだよね。コンクリートな感じが嫌でねぇ。
コンクリだったから、津波にも流されなかったんだけどね。
木のぬくもり、木の一体感がほしかったんだよね」
今回、1階部分をまるっと木で覆った。みなさん、気づいてました?
みんながちょっと腰掛ける、そんなウッドデッキになってほしい。
「今から冬は閑散期!ここからが勝負どころだからね!」と意気込む一代さん。
そんなつなかんには、ウッドデッキに続き、サウナカーがやってくるとか。
サウナカー?また、おもしろいにおいがプンプンしますね。
次回のブログでご紹介しますね。
(文・加藤拓馬)