「まるで我が家のように過ごしたのでした。」
家族4人で毎年東北に来てくれている西尾さんが旅のレポートを書いてくれました。去年亡くなった「あやこばぁ」が登場するので、個人的に嬉しいです。
【気仙沼宿泊で、乗船体験もできる唐桑御殿つなかんを予約する。】
西尾靖子 2015年5月 家族で東北旅行
私たちは、2013年から1年に一度、勝手に応援東北ツアーを家族で実施しています。子どもたちを置いてボランティアに行くこともできないので、将来を支える世代になる子どもたちに復興の様子を見せて、身近に感じていてほしいと思っています。
2013年は気仙沼から松島、2014年は、裏磐梯でスキーを家族で楽しみながら、勝手に応援している気分になるツアーです。
つなかんとの勝手な出会いは、ほぼ日のホームページ。一代さんの特集があってずっとずっと気になっていて、2015年のGWにようやくいくことができました。一代さんとりょうすけさんもほぼブログ通りの人で感動しました。つなかんに着いてからは夕食まで散歩。おばあちゃんのいる牡蠣小屋にいきました。
牡蠣やウニを開けていたりしている場面を見せてもらい、取り出したばかりのウニやムール貝を食べさせて出してくれたり、夕食までにおなか一杯になりそうでした。
おいしかったー!!
夕食は、
「お刺身」「ホタテごはん」「カキフライ」「めかぶとほや」「サンマの煮つけ」「水菜とホタテのひもと豆腐のサラダ」などなど。
下の息子には、ホタテカレーを用意してもらいました。もうこのまま毎日このごはん食べたいって思いました。子どもたちもすっかりリラックスして、まるで我が家のように過ごしたのでした。
次の日の朝ごはんは牡蠣のお粥で、これがまた何杯でもいけそうなほど美味しい。
その後、一代さんの案内で船に乗せてもらい、牡蠣のいかだを見学。
みなさんそうだと思いますが、帰りは盛大に見送ってもらい、唐桑の津波体験館に行ってから帰りました。
息子 「またあの写真がいっぱいあるお部屋でみんなで寝たいなー」
娘 「ホテルに泊まると見れないものがいっぱいあった。
おばあちゃんが牡蠣を剥いているのが見られて楽しかった。」
主人 「料理してくれた人と話をしながら、その料理を食べられるっていいよー。」
旅に寄った場所。
5月某日、川崎を出発。2年前は東北道を使いましたが今回は、自分の目で避難区域になったあたりを見てみたかったので常磐道を使うことにしました。でも、想像を絶する光景に、楢葉や富岡あたりを通った時は涙が出ました。
田んぼだったところが森みたいになっていたり、崩れたままのおうちがそのままだったり、何より、黒い袋が延々と、累々と並んでいて、胸が締め付けられました。
お昼には宮城県、南三陸町に到着。
そして、気仙沼へ。K-Portでお茶して、フェリーに乗って、休暇村気仙沼大島で一泊。次の日は、休暇村の近くの小田の浜で釣り体験しましたがおっそろしいほど坊主。全く釣れませんでした。
奇跡の一本松も寄りました。一本松と、盛り土と大きなコンベアの景色を見て、娘は急に無口になり、涙をぽろぽろ流していました。彼女なりに感じるものがあったんだろうなと。
その気持ち、忘れないでほしいな。
2年後、また景色は変わってるから、見に来ようね、と約束しました。八木澤商店さんの一本松店に立ち寄ってからつなかんへ。
まだ次のツアーのめどはたっていませんが、必ず、また行きます。
おわり。
旅で立ち寄ったお店
・南三陸さんさん商店街
・南三陸弁天鮨
・k-port(気仙沼 カフェ)
・休暇村気仙沼大島(気仙沼 宿)
・八木澤商店(陸前高田 カフェ)
西尾さん、ありがとうございました。去年の7月に亡くなったあやこおばあちゃんを思い出しました。あやこばぁも、覚えてくれる人がいて喜んでいると思います。「まだ次のツアーのめどはたっていませんが」と書いてありますがこの記事を書いて載せるまでの間、今年の5月もつなかんに 遊びに来てくれました。今回も帰ってから「また来年もつなかんいこうね」 と言ってくれたそうです。
5月、一緒の日に泊まったご家族と。次回はどんな出会いがあるか楽しみです。子どもたちと共に、つなかんも成長していきます。
また遊びに来てください!